利用者タイプ別海外Wi-Fiおすすめはどれ?レンタル?フリー?

海外旅行中でも日本にいる時と同じように、地図で位置を確認したり、行きたいお店の情報を調べたり、SNSにアップしたい。
海外でネット環境につなぐには、海外で使えるモバイルWi-Fiを借りていくのが便利です。
でも、本当にそれが一番よいのでしょうか?
海外でネットに接続する方法
- フリーWi-Fi利用
- 携帯会社のローミングサービス利用
- 海外用モバイルWi-Fiをレンタル
- 現地SIMカードを買う
- 世界ルーター(内蔵SIM)を買う
海外でネット接続するには大きく分けて5つの方法ありますが、現地SIMや世界ルーターを購入して使うのは、外国語での設定が必要なため、初心者にはおすすめできません。
- 地図で今いる場所を確認したい、
- おいしいお店を調べたい、
- SNSで発信したい、
- 動画が観たい……など
ネットの使い方は人ぞれぞれ。いつでもネットが利用したい人と、いざというときに調べたいだけの人では利用頻度が異なります。
海外でWi-Fiを使う場面をシュミレーションして、自分に合った海外Wi-Fiを選ぶのがおすすめです。
海外でスマホを使うためには
海外で自分のスマホを使うには、ネット環境に接続する必要があります。
- ホテルや空港のフリーWi-Fiを使う
- 携帯会社のローミングサービスを使う
- レンタルモバイルWi-Fiを持ち歩く
- 現地でプリペイドSIMを買う
- クラウドSIM内蔵の世界ルータを買う
料金が安い、速度が速い、友達や家族と共有できる、セキュリティが安心など、それぞれメリット・デメリットを比較してみました。
海外ネット接続比較表
メリット | デメリット | |
フリーWi-Fi ホテル・空港など 0円/無制限 |
無料で使える
手軽 |
セキュリティが心配
スポット以外では使えない 遅い |
海外パケット 初心者向け docomoなどの携帯会社 980円~2980円 速度制限あり |
簡単
手軽 安全 |
設定しないと高額請求も
料金が高い 1台のみ |
レンタルWi-Fi グローバルWi-Fi、イモトのWi-Fiなど680円~ 500MB~ |
複数台つなげる
高速 安全 |
ルーター持ち歩きが必要
手続き、受取・返却が必要 |
海外SIM 上級者向け 現地の他、Amazonでも購入可 1680円※~ |
安い
高額請求の心配がないルーター不要 |
SIMフリー機種が必要慣れていないと難しい旅行中電話番号が変わる |
セカイルーター 上級者向け Pokefi、GlocaMeなど 本体2万円 5GB/15ドル |
SIMよりも安い
世界70か国で使える 残ったデータ容量は2年間有効※ |
最初に専用ルータ購入(約2万円)
日本語対応なし つながらないことがある |
※Simpier韓国15GB/4日
※余ったデータは日本でも使えるのか?
日本では「技適マーク」がついていないスマホの通信は許可されていません。
海外で必要なデータ容量
海外旅行で必要なデータ容量はどのくらいでしょうか。
レンタルモバイルWi-Fiでは、1日のデータ容量上限を500MBとに定めているところが多いです。
500MB……、と言われてもピンとこないので、普段使っているサービスはどのくらい使えるのか調べてみました。
500MB/1日でできること
サービス | 500MB/日 |
---|---|
グーグルマップ | 約160回 |
WEBサイト閲覧 | 約2500回 |
LINE(テキスト) | 約1万通 |
LINE (音声通話) | 約13時時間 |
約800回 | |
約250回 | |
Youtube | 約33分 |
※参考:イモトのWi-Fi調べ
テキスト→画像→動画の順に容量を消費していることがわかります。
YoutubeやInstagramは、動画の自動再生が含まれるので通信量が多くなるので注意が必要ですね。
それぞれの利用方法をみていきましょう。
ホテルや空港のフリーWi-Fi
誰でも無料で使えるフリーWi-Fi。
ホテルのWi-Fiならまだよいのですが、街中ではセキュリティが心配なので使いたくありません。
いざ使おうとしたら初期設定でつまづくことも。
携帯番号を入力して認証コードを受け取らないといけなかったり、メールアドレスを要求されたりすることが多く、ログインの画面も英語や現地の言語でよくわからないことが多いです。
お店に「Wi-Fiマーク」があるにもかかわらずつながらないときは、観光客の足を止めるためにマークが書いてあるだけというケースもあるようです。
空港のフリーWi-Fiも速度が遅いし、つながっても使用時間制限があったりとなにかとストレス。
空港や駅、カフェなどで使える無料のネット環境。
メリット
- 無料で使える
- 容量無制限
デメリット
- セキュリティが心配
- いつでもどこでもすぐに繋げない
- 通信速度が遅い
携帯会社のローミングサービス
ドコモ、au、ソフトバンクの日本の携帯通信会社には、必要な時だけ海外で使えるローミング設定があります。ローミングサービスとは「海外パケット定額」のことです。
ドコモの場合
ドコモのスマホを海外で使う場合は、「パケットパック海外オプション」または「海外パケホーダイ」の設定が必要です。
「パケットパック海外オプション」
- 出発前に申込必要
- 契約中の国内パケット定額サービスまたはデータ量を利用
- 24時間980円(1時間200円)
3日間(827円/日)、5日間(796円/日)、7日間プラン(754円/日)がお得
「海外パケ・ホーダイ」
- 申込不要
- どれだけ使っても速度制限足の2段階定額
- 1日20万パケット(24.4MB)まで1980円/日
どんなに使っても最大2,980円/日
ソフトバンクも同じ。
1日25MBまでは1980円、
それ以降は2980円の2段階定額です。
どうしても海外で使用が必要になった場合には、1日最大2980円で使えることを覚えておくとよいでしょう。
auの場合
auの世界データ定額は980円/24時間。
しかもau STAR会員なら毎月1回24時間無料で使えます。au STAR会員の申込は無料なので、auユーザーは短期の旅行なら使わない手はありません。
例えば2泊3日の旅行の場合、

https://www.au.com/mobile/service/global/au-world-service/
レンタルWi-Fiは安いですが、使っていないときにも料金が発生するため、短期の旅行で料金だけ見ると、実はauのほうが安かったりします。
ただし、国内で使っている料金プランの容量からデータ通信を利用するサービスは、長期でたくさん利用したい人には向きません。
au 留学・長期滞在向け⇒海外データeSIM 5800円/30日の月額サービスがあります。
携帯会社の海外で利用できるサービス。
ドコモ、ソフトバンクは1980円、2980円の2段階制。
au STARは24時間無料特典あり
メリット
- 自分のスマホがそのまま使える
- 使いたいときから利用開始
- auは無料特典がある
デメリット
- 長期での利用には向かない
- 使える国が制限される
- 料金が高い
現地のSIMを購入する
いつものスマホに海外で使えるSIMを差し替えるだけの利用法もあります。
払った分だけ使える前払い制のプリペイドSIMなので、使いすぎる心配がありません。
日本で購入できる主な海外用プリペイドSIM
- 楽天モバイル海外SIM
- HISモバイル「変なSIM」
- IIJmio(アイアイジェイミオ)SIM
- Simpier(シムピア)
現地で海外SIMを買うのはハードルが高いですが、出発前にAmazonでも購入できます。
最近では日本から申し込める海外向けSIMカードの専門店「Simpier」もオープンしました。
7日間(6GB)アメリカ・ハワイタイプで2,900円(2,500円セール中)
レンタルWi-Fiと同じくらいの価格で、旅行中にWi-Fiのモデムを持ち歩かないでいつものスマホが使えるのは便利ですね。ただし、SIMカードを自分で入替るため、SIMロックフリー端末でないと使えません。
台湾や韓国などでは、現地の空港や携帯ショップのほうが日本で買うよ売りも価格は安く、設定までしてくれるお店もあります。
自分のスマホに海外で使えるプリペイドSIMを差し替えて使う方法。
日本で買える海外SIMよりも現地SIMのほうが安い。
メリット
- 料金が安い
- ルーターの持ち歩きが不要
デメリット
- SIMフリー端末でないと使えない
- 同行者は使えない
- その国だけなので周遊旅に向かない
世界ルーター(クラウドSIM内蔵)

https://www.amazon.co.jp/
何か国も周遊クルーズする船員さんや、海外出張が多いビジネスマン、バックパッカーなどが愛用する海外で使えるポケットWi-Fi。「セカイルーター」「海外ポケットWi-Fi」など呼ばれ方は様々。
購入したクラウドSIM内蔵ルーター端末で、世界中で使えます。
「Pokefi(ポケファイ)」は、本体を買うと5GBついてきます。追加は5GB(15ドル)、あまったデータは2年間有効。本体はAmazonで2万円くらい、メルカリにもありました。
クラウドSIM内蔵なので、国を移動すると勝手に接続され、各国でSIMを買う必要がありません。「GlocaMe(グローカル三―)」は140か国以上!
慣れてしまうと簡単ですが、日本語対応ではないので初期設定に戸惑うかもしれません。自分で対応できる上級者向けです。
クラウドSIM内蔵の世界で使えるチャージ式ルーター。
メリット
- 料金が安い
- 国をまたいで簡単に使える
- 旅行のたびに手間がない
デメリット
- ルーターを持ち歩く必要あり
- バッテリーが1日もたない
- 初期投資(本体購入)が必要
海外モバイルWi-Fiレンタル
海外で使える「モバイルWiFi」のレンタルサービスは、利用者も多く大変便利です。
- グローバルWi-Fi
- イモトのWi-Fi
- Wi-Ho!
など、日本には30近くのWi-Fiレンタルサービスがあります。空港での受取返却場所が一番多いのが「グローバルWi-Fi」。料金も安く、海外でのトラブル対応もしっかりしています。
料金が安いのはどこ?
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韓国 | 110円 | 99円 | 340円 |
台湾 | 110円 | 111円 | 350円 |
ハワイ・ アメリカ |
198円 | 199円 | 790円 |
イギリス | 257円 | 258円 | 790円 |
オーストラリア | 322円 | 333円 | 790円 |
※アジア3日間、ハワイ・アメリア6日間、ヨーロッパ6日間、4G回線以上でしぼって、各会社の一番安い価格を表示しました。料金は変わるので公式サイトでご確認ください。
同じような条件で料金を比較すると、グローバルWi-Fi、Wi-Ho!、フォートラベルの3社が安くて同じくらいの料金設定です。割引クーポンなどを設けているケースもあるので、公式サイトで見比べてみてください。
当日直前予約できるのはどこ?
- 事前にレンタルの申込をするのを忘れてしまった!
- 海外に行くことが急遽決まった!
など、出発当日に借りたい場合、在庫があれば直前まで申し込みは可能です。ただし、空港カウンターの営業時間内には受取る必要があるため、営業時間外の深夜・早朝便には利用できません。会社によって対応が違いますのでご注意ください。
直前申込 | 対応 | |
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WEB※ 空港カウンター |
営業時間内 |
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WEB | 営業時間内 直前予約 +550円 |
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空港カウンター | 営業時間内 |
※グローバルWi-Fi:大分空港、宮崎空港、鹿児島空港、みやこ下地島空港はカウンター受付のみ。
いずれも空港カウンターの営業時間内なら対応可能ですが、在庫がない場合は借りることができないので、あらかじめ予約していくのがおすすめです。
メリット
- 料金が安い
- 同行者も使える
デメリット
- 持ち歩かないといけない
- レンタル手続きが必要
- 帰国後返却
主要国際空港受取カウンター
各社主要国際空港に受取できるカウンターがあります。返却は階が異なり返却ボックスだけのところもあるので、今回は「受取できる場所」をまとめてみました。

成田空港第1ターミナル

成田空港第1ターミナル1階海外Wi-Fiレンタル
- 南ウイングは、Jカウンターそば、QLライナーカウンター
- 北ウイングは、Aカウンターそば、QLライナーカウンター
成田空港第2ターミナル
3階出国フロアのWi-Ho!は返却のみ。
受取カウンターは1階にあります。

羽田空港国際線ターミナル

http://www.haneda-airport.jp/inter/map/
羽田空港内のレンタルWi-Fi受取場所は、3階国際線出発ロビーにあります。Wi-Ho!は、ANA手荷物宅配カウンターでの受け渡しとなるので、少々わかりにくいです。

関西国際空港第1ターミナル

https://www.kansai-airport.or.jp/
関西国際空港のレンタルWi-Fi受取は、「関空エアポートバゲージサービスKABS」にありますが、21時までなのでそれ以降(21時~22時30分)は1階のKABS(北到着口そば)で受け取れます。

海外Wi-Fi利用まとめ
今までの情報を表にまとめてみました。
料金 | 安全性 | 速度 | 接続 | |
フリーWi-Fi 無制限 |
0円 | 無制限 | ||
海外パケット | 980円~ 2980円 |
1台 | ||
レンタルWi-Fi 500MB/1日 |
680円~ | 複数可 | ||
海外SIM 15GB/4日 |
1680円~ | 1台 | ||
ポケットWi-Fi 5GB |
15ドル | 複数可 |
海外Wi-Fiまとめと国別おすすめはこれ
使用の目的 | 短期 | 長期 | |
旅行 | 初心者 | 海外パケット レンタルWi-Fi |
レンタルWi-Fi |
旅慣れている | プリペイドSIM | プリペイドSIM 世界ルーター |
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仕事 | レンタルWi-Fi | プリペイドSIM 世界ルーター |
|
留学 | レンタルWi-Fi | 現地契約※ |
※3か月以上の長期留学の場合は、プリペイドSIMよりも月ごとの契約がお得になります。
プリペイドSIMやポケファイは、現地で万が一つながらないこともあるため、仕事の時にはできるだけレンタルWi-Fiがおすすめです。
国別おすすめはWi-Fi環境にもよりますが、料金が安く、空港での受取返却場所が多い「グローバルWi-Fi」か「Wi-Ho!」を選んでおけば間違いないでしょう。。


筆者友人の旅ライターさんも「グローバルWi-Fi」を使っている人が多かったです。
いざというときにネット環境があると心強いです。それぞれのメリットデメリットを理解してうまく使いたいですね。
※記載内容は現在のサービスと異なる場合があります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。