1つのサーバーに複数のサイトを構築する3つの方法を徹底解説!

ジャンルの違うブログを複数サイト作りたい!1つのサーバーで複数サイトを構築する方法は?などといった悩みを抱える人も多いでしょう。
基本的に、サイトを構築する際はサーバーを借りる必要がありますが、それぞれのサイトで複数のサーバーを契約する必要はありません。
そこで今回は、1つのサーバーで複数サイトを作る3つの方法や、複数サイトを作るなら確認したいポイントなどについて解説していきます。
1つのサーバーで複数サイトを作る3つの方法
1つのサーバーで複数サイトを作る方法は以下の3点が挙げられます。
- マルチドメイン
- サブドメイン
- サブディレクトリ
マルチドメイン
マルチドメインは独自ドメインとは異なり、簡単に説明するとサーバーの領域を複数に分割し、個別にドメイン名を持つことができる機能です。
例えば、〇〇.co.jp、〇〇.jpという2つのドメインを取得している場合、各ドメインのURLを1つのレンタルサーバーと契約してウェブサイトやブログなどを作成・運用できます。
マルチドメインは同じレンタルサーバーで複数のウェブサイトやブログを管理することができ、簡単、効率的に作成・運用ができる点が大きなメリットです。
ほかにも、サイトを公開した後のSEO対策もマルチドメインなら可能となるため、それぞれのテーマやジャンルごとにSEO対策もできる点がおすすめポイントの1つです。
しかし、マルチドメインは基本的に複数のサイトの1つのレンタルサーバーと契約して運用するため、契約しているレンタルサーバーが使えなくなったり、提供している会社が倒産してしまったりすると、さまざまな影響が出てしまいます。
さらに、契約するレンタルサーバーによっては利用できるドメイン数に限りがあるため、自分の思うようにサイト数を増やすことができないこともあります。
サブドメイン
サブドメインは、本体のドメインをもとに任意で設定するドメイン名を指します。
例えば、〇〇.jpというドメインがある場合、××.〇〇.jpのようにドメインの先頭に何かしらの文字列を挿入しているのが、サブドメインになります。
Googleの場合は、「https://www.google.com/」が本ドメインですが、Gmailの場合には「https://mail.google.com/」のように先頭に「mail.」が付くURLに変わります。
サブドメインは運営元が同じということもあり、違うサービスであることが判別しやすくなるというメリットがあります。
サブドメインを使えば、さまざまなサイトで企業のブランディングもでき、サイトの信頼性を得やすくなります。
一方で、ドメイン評価の恩恵を受けにくいというデメリットがあります。
サブドメインは本体ドメインとは別のサイトとなるため、「本体ドメインのサイトは上位表示できているが、サブドメインのサイトは上位表示されない」ということもあります。
サブディレクトリ
サブディレクトリとは、ディレクトリの内部に含まれる別のディレクトリのことを指します。
大きいファイルの中から、小さいファイルが分裂しているイメージをするとわかりやすいです。
サブディレクトリはサブドメインとは異なり、本体ドメインのSEO評価を受けるため、本体ドメインのサイトの検索順位が高ければ、サブディレクトリのサイトにも期待できるでしょう。
ほかにも、テーマやジャンルによる専門性が高くなりアクセス数が上がる、サーバー管理の手間がかからないなどのメリットもあります。
一方で、サブディレクトリはサイト上で似た内容のコンテンツやページがある場合、1つのページしか検索順位に表示されないというデメリットがあります。
結局どれが良い?上手な使い分けを解説
これまでマルチドメイン、サブドメイン、サブディレクトリについて解説しましたが、結局どれが良いの?と悩んでしまう人も多いでしょう。
ここでは、マルチドメイン、サブドメイン、サブディレクトリそれぞれの上手な活用方法について解説していきます。
マルチドメイン | 低コストでサイトを複数運用したい場合 |
サブドメイン | 本体ドメインとは違うテーマや分野で専門性の高いサイトを構築したい場合 |
サブディレクトリ | 現在サイトを運用しており、新しいドメインを管理したくない場合 |
このように、マルチドメイン、サブドメイン、サブディレクトリそれぞれで上手な活用方法が異なります。
先ほども解説した通り、特徴やメリット・デメリットがそれぞれ異なるため、自分に合った方法を利用することがおすすめです。
同一サーバーに複数ドメインならマルチドメイン一択
同じサーバーに複数のドメインを設定する場合、マルチドメインが良いです。
マルチドメインなら複数サイトの管理・運用が非常に楽になります。
特に、サイト運用がはじめての人でも低価格で利用でき、コスパも良く使い勝手が良いです。
企業の公式サイトやアフィリエイトブログを運用する際も、マルチドメインを活用すれば、管理が簡単です。
マルチドメイン対応のおすすめサーバー
マルチドメインに対応したレンタルサーバーは以下の3つです。
- シン・レンタルサーバー
- エックスサーバー
- ロリポップ
それぞれのサーバーの特徴について見ていきましょう。
シン・レンタルサーバー
- マルチドメインが無制限で利用可能
- 独自ドメイン永久無料特典あり
- サーバー速度No.1の高速レンタルサーバー
シン・レンタルサーバーは、国内シェアNo.1を誇るエックスサーバーをベースに、最新技術を野心的に取り入れる革新性が特徴のレンタルサーバーです。
シン・レンタルサーバーはマルチドメインが無制限で利用可能です。また、サブドメインやサブディレクトリにも無制限に対応しているので、利用状況に応じて柔軟に対応することができます。
月額費用770円~、初期費用0円と始めやすい価格も魅力のひとつです。

エックスサーバー
- マルチドメインが無制限で利用可能
- 独自ドメイン永久無料特典あり
- 安定性重視の高速レンタルサーバー
エックスサーバーは、高速・高機能・高安定性が特徴のレンタルサーバーです。
シン・レンタルサーバーとの違いは安定性重視のサーバーであること。エックスサーバーでは99.99%以上のサーバー稼働率を維持し続けています。
エックスサーバーもマルチドメインが無制限で利用可能です。シン・レンタルサーバーと同じく、サブドメインやサブディレクトリにも無制限に対応しています。
月額費用990円~、初期費用3,300円とやや費用がかかってしまいますが、安定性を求める方にはおすすめできるレンタルサーバーです。

ロリポップ!

https://lolipop.jp/
- マルチドメインが無制限(ハイスピードプラン以上)
- ハイスピードプランは初期費用無料
- LiteSpeed対応でサイト表示が早い
ロリポップ!はコストパフォーマンスの高いレンタルサーバーです。
月額料金220円からの低価格で利用でき、対象のプランを12か月以上契約するとドメインがずっと無料で使えます。
ロリポップ!ではプランごとに利用できるマルチドメイン数、サブドメイン数が異なります。利用環境に応じて、プランを契約しましょう。
エコノミー | ライト | スタンダード | ハイスピード | エンタープライズ | |
---|---|---|---|---|---|
マルチドメイン | 50 | 100 | 200 | 無制限 | 無制限 |
サブドメイン | 10 | 300 | 500 | 無制限 | 無制限 |

複数サイトを作るなら確認したいポイント
これから、複数サイトを作る前に確認しておくべきポイントをいくつか紹介します。
- マルチドメインはいくつ使えるか
- データベースはいくつ使えるか
- 容量・転送量は十分か
- WordPressの自動インストールに対応しているか
それでは、それぞれ解説していきます。
マルチドメインはいくつ使えるか
これから複数サイトを作る場合は、マルチドメインがいくつ使えるかどうかを確認しておきましょう。
格安レンタルサーバーの場合は、そもそもマルチドメインが使えない場合もあるため、注意が必要です。
また、SSL通信(暗号化通信)に対応しているかどうかも確認してください。
このほか、プランごとにマルチドメイン数が異なるため、こちらも確認しておきましょう。
データベースはいくつ使えるか
データベースは、簡単に説明すると倉庫のような役割を果たし、基本的に1サイトで1つのデータベースです。
しかし、中には費用がそこまでかからずに無制限でデータベースが使えるところもあるため、チェックしておきましょう。
WordPressを用いてサイトを管理・運用する場合は、データベースが必ず必要になるため注意が必要です。
容量・転送量は十分か
ディスクの容量・転送量は十分かどうかも確認しておいてください。
容量・転送量が少ないとデータが収まらないために、運用方法を変えなければいけないこともあります。
特に、サイト内で動画や画像などをたくさん使用する場合は、十分な容量・転送量が必要になるため、後々困らないように事前に確認しておきましょう。
WordPressの自動インストールに対応しているか
自動インストールは必ず必要になるわけではありませんが、あると便利です。
特にWordPress初心者の人や、これから初めてサイトを構築する場合、WordPressの操作に慣れていないと時間や手間がかかってしまいます。
自動インストール機能に対応していれば、誰でも簡単に作業を進めることができるため、安心です。
サイトを複数設定してトラブルはない?
結論から言うと、サイトを複数設定しても基本的にトラブルが発生することはありません。
強いていうなら、サイト数が多ければ多いほど管理に困ってしまうこともありますが、それはマルチドメインで解決できます。
また、サイトを複数設定することで、テーマやジャンルごとに専門性に特化したサイトを作ることができたり、企業のブランディングができたりするなどのさまざまなメリットがあります。
現在、企業や個人でも1つのサイトだけではなく、複数サイトを運用している人も多いため安心してください。
複数サイト構築は適切は方法を選ぼう
これまで、1つのサーバーで複数サイトを作る3つの方法や複数サイトを作るなら確認したいポイントなどについて解説してきました。
マルチドメイン、サブドメイン、サブディレクトリそれぞれの上手な活用方法は異なるため、自分のスタイルや状況に合わせて、適切な方法を取り入れてサイトを管理・運用しましょう。
※記載内容は現在のサービスと異なる場合があります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。