レンタルサーバーのバックアップ!データを守る機能をわかりやすく解説

サイト運用に欠かせないレンタルサーバー。大事なデータやファイルを守るためにも、レンタルサーバーを利用するうえでバックアップは必須です。
今回の記事では、なぜレンタルサーバーのバックアップが必要なのか、その理由を解説。バックアップの種類やレンタルサーバーの比較も紹介します。

バックアップしないと何か困るのか?

うむ。サイトは外的要因も視野に保守する必要がある。分かりやすく解説するぞ!
レンタルサーバーのバックアップが必要な理由
はじめに、レンタルサーバーのバックアップが必要な理由として、以下の3つが挙げられます。
- 誤操作によるデータの削除や上書き
- マルウェアなどによるデータ改ざん
- 災害による物理的なレンタルサーバーの故障

1つずつ順番に確認していくぞ!
誤操作によるデータの削除や上書き
意図していない操作によって誤ってデータを削除してしまった、または上書きしてしまったという経験がある人もいるのではないでしょうか。
削除あるいは上書きしてしまったデータは基本的に復元させることはできませんが、バックアップをしっかりとっていればリカバリー可能です。
また、バックアップする際には最新データだけでなく、それ以前にバックアップしたデータも保存しておく「世代管理」を推奨します。

データの削除はビジネスに大きな影響があるな……。

そのとおり。作業を安心して進めるためにもバックアップはとても大事だ!
マルウェアなどによるデータ改ざん
パソコンに悪影響を及ぼすものとして「ウィルス」や「トロイの木馬」、「スパイウェア」などの言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。これらの悪意あるソフトウェアの総称が「マルウェア」です。
「マルウェア」に感染することで引き起こされやすい問題がデータ改ざんです。データ改ざんによって、運営しているWebサイトの内容が知らないうちに変更されてしまうなどの影響が発生するため、万が一の事態に備えるためにもバックアップが大切です。

データ改ざんは、復旧コストがかかるな……。
災害による物理的なレンタルサーバーの故障
ウィルスなどが原因ではなく、災害などによって物理的にレンタルサーバーが故障してしまう場合があります。
レンタルサーバーが故障してしまうと、当然ながらレンタルサーバーに保存してあるデータは全て使用できなくなってしまうため、作業やWebサイトの運用に大きな影響が出てしまいます。
災害による故障は、ある日突然起こりうる出来事なだけに予測不可能なため、いつレンタルサーバーが故障しても大丈夫なように、バックアップをしっかりとっておくべきです。

レンタルサーバー側でもバックアップしているが、万が一に備えるのは必要だな!
レンタルサーバーのバックアップの種類
次に、レンタルサーバーのバックアップの種類について見ていきましょう。
バックアップの種類によって特徴が異なるため、用途に応じた適切なバックアップを選ぶことが大切です。
バックアップの種類は以下の3つです。
- 内部バックアップ
- 外部バックアップ
- クラウドバックアップ

バックアップの種類を順番に見ていくぞ!
内部バックアップ
同じサーバー内の別領域にバックアップをとる方法が内部バックアップです。別サーバーを準備する必要がないため費用がそれほどかからず、すぐ始められるという点がメリット。
同一サーバー内のためデータの通信にかかる時間も短く、円滑な復元が実現できる点も見逃せません。
デメリットとして、物理的な要因をはじめとするサーバー障害の際に、サーバーにアクセスすること自体ができなくなるため、データの復元ができなくなってしまう点が挙げられます。

誤操作によるデータの削除には効果的だな!
外部バックアップ
外部バックアップは、バックアップ専用の別のレンタルサーバーをもう1つ用意してバックアップをとる方法です。
本レンタルサーバーでデータ消失や障害が発生した場合も、別レンタルサーバーにバックアップしたデータから復元することができます。
バックアップ用のレンタルサーバーが必要となるため、その分レンタルサーバー代が割高になってしまう場合が多い点がデメリットです。
しかし、障害に対する耐性が高く、大容量のデータもバックアップ可能という点は、大きなメリットといえるでしょう。

確実にデータの保存をしたいなら、この方法がベターだ!
クラウドバックアップ
物理のサーバーではなく、オンライン上のストレージにデータをバックアップする方法がクラウドバックアップです。
バックアップ用のサーバーを用意する必要がないため、保守管理の必要がなく、比較的簡単かつ低コストで導入可能です。また、利便性も高いため、企業、個人問わずよく用いられています。
ただし、クラウドバックアップはその性質上インターネット環境が必須となる点には注意が必要です。
物理のサーバーなら最悪オフラインで接続することができますが、クラウドバックアップはオンライン接続のみのため、インターネット環境がない場所では利用できないのです。

トータルで考えるとこの方法が良さそうだな。
自動バックアップ対応のレンタルサーバー比較
レンタルサーバーにはさまざまな種類がありますが、今回は自動バックアップ対応の5つのレンタルサーバーについて特徴などを詳しく紹介します。
今回紹介するレンタルサーバーは以下の5つです。
- エックスサーバー
- コノハウィング
- ロリポップ!
- ヘテムル
- お名前.com

自動バックアップ対応のサーバーを詳しく見ていくぞ!
エックスサーバー

ディスク容量 | RAID構成 | 転送量目安 | |
---|---|---|---|
スタンダード | 300GB | RAID10 | 無制限 |
プレミアム | 400GB | RAID10 | 無制限 |
ビジネス | 500GB | RAID10 | 無制限 |
エックスサーバーは、国内シェアNo.1のレンタルサーバーです。1台当たり1千万円を超える最新の商用サーバー機器を採用しているため処理が非常に早く、大量アクセス時にも速度が落ちない安定した速度環境を実現しています。
利用者の多い「WordPress」を簡単にインストールできるほか、他社レンタルサーバーからの移行も簡単に行えます。
エックスサーバーは「スタンダードプラン」「プレミアムプラン」「ビジネスプラン」の3つのプランがあり、プランごとにリソース保証やディスク容量で差があります。
公式サイトでのおすすめはスタンダードプランで、月額990円から始められるコストパフォーマンスに優れた人気プランとなっています。
ConoHa WING(コノハウィング)

ディスク容量 | RAID構成 | 転送量目安 | |
---|---|---|---|
ベーシック | 300GB | RAID10 | 無制限 |
スタンダード | 400GB | RAID10 | 無制限 |
プレミアム | 500GB | RAID10 | 無制限 |
ConoHa WING(コノハウィング)は、国内最速を誇るWebサーバー処理速度が最大の特徴です。
アフィリエイターやブロガー、WordPress利用者からの評判もよく、人気のレンタルサーバーとなっています。
「WINGパック」という長期利用割引プランがあり、利用期間によって最大43%OFFとなるためお得です。
独自のコントロールパネルが使いやすく、WordPressで作成したWebサイトやWebメールなどに簡単に直接アクセスすることができます。
コノハウィングは「ベーシックプラン」「スタンダードプラン」「プレミアムプラン」の3つのプランがあり、公式サイトでのおすすめは「スタンダードプラン」です。
また、プランごとの差は、ディスク容量のほかメモリやCPUの性能などとなっています。
ロリポップ!

ディスク容量 | RAID構成 | 転送量目安 | |
---|---|---|---|
エコノミー | 30GB | RAID10 | 無制限 |
ライト | 160GB | RAID10< | 無制限 |
スタンダード | 250GB | RAID10 | 無制限 |
ハイスピード | 350GB | RAID10 | 無制限 |
エンタープライズ | 1TB | RAID10 | 無制限 |
ロリポップ!は、WordPress利用者満足度No.1を誇るレンタルサーバーです。
コストパフォーマンスに優れたレンタルサーバーとしても有名で、手頃な価格からWebサーバーの運用が可能となっています。
サポートも充実しており、メールでの問い合わせは24時間365日いつでも受け付けています。また、メールだけでなくチャットサポート、電話サポートも利用可能です。
ロリポップ!は「エコノミープラン」「ライトプラン」「スタンダードプラン」「ハイスピードプラン」「エンタープライズプラン」の5つのプランがあり、公式サイトでは速さ、安定性を備えた新定番である「ハイスピードプラン」がおすすめです。
「ハイスピードプラン」は初期費用も無料で、はじめやすい点も魅力です。
ヘテムル

ディスク容量 | RAID構成 | 転送量目安 | |
---|---|---|---|
プラス | 500GB | RAID10 | 40TB/月 |
ヘテムルは、サーバー速度満足度部門と、安心して選べるレンタルサーバー部門でNo.1となったレンタルサーバーです。高速を追求したレンタルサーバーとなっており、Webサーバー、メールサーバー、データベースサーバーのすべてにSSDを採用しています。
また、独自SSL「Let’s Encrypt」を無料で提供しているので、手軽にSSLを導入でき、レンタルサーバーの稼働率も非常に高いものとなっているため、安心して利用できます。
お名前.comレンタルサーバー

ディスク容量 | RAID構成 | 転送量目安 | |
---|---|---|---|
RS | 400GB | RAID10 | 無制限 |
お名前.comのレンタルサーバーはドメイン取得がお得となっており、レンタルサーバーと独自ドメインを一緒に申し込むことで、ドメイン登録費用が実質無料になるという特徴があります。対象のドメインはサーバー利用中は永久に無料です。
サーバー利用料も安く、最安で月額990円から。ドメイン無料と合わせても安い価格でレンタルサーバーを運用できます。
WordPressの利用にも適しており、サイト集計やソーシャル共有機能などの集客に役立つ機能が標準搭載されています。WordPress初心者でも安心です。
バックアップ機能で大切なデータを守ろう
今回の記事では、レンタルサーバーのバックアップ機能についてや、バックアップが必要な理由やバックアップの種類に加え、おすすめの自動バックアップ対応レンタルサーバーについても紹介しました。
レンタルサーバーごとに特徴は大きく異なるため、データを安全に保管するためにも、Webサイトに応じた適切なレンタルサーバーと契約するようにしましょう。

バックアップの重要性は理解できたぞ!

自動バックアップを軸にレンタルサーバーを選ぶのもありだ。安全にデータ保管したいなら、要チェックだ!
※記載内容は現在のサービスと異なる場合があります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。