ファイルサーバー容量の目安は?初心者でもわかるプラン選びの基準

新しくレンタルサーバーと契約したいと考えたときに、「容量不足になるのでは?」と不安に思われて、契約するのを迷うこともあるでしょう。
確かに、各レンタルサーバー会社やその会社のプランによって、ファイルサーバーの容量には違いがあります。

迷うな。ファイルサーバー容量の目安とか考えたこともない……。

うむ。初心者にも理解できるように、プラン選びの基準について解説して行くぞ!
最適なサーバー容量の目安は?
レンタルサーバーに必要なディスク容量は、用途によって異なります。
Webサーバーの運用に使用するWebサーバーと、メールの利用に使用するメールサーバー、これら2つの利用方法について容量の目安を説明します。
Webサーバーとして使う
一般的には、個人でWebサイトを運用するのであれば、10GBで十分でしょう。1記事に4~5枚程度の画像を載せた場合でも、その合計サイズは1MB程度ですから心配はいりません。
企業や法人利用でも、Webサーバーとして使うのであれば、必要な容量は、個人の場合と大きくは変わりません。
しかし、企業や法人利用の場合でも、動画を大量に扱ったり、1つのサーバーで多くのサービスを展開したりするのであれば、数百GBのレンタルサーバーをおすすめします。

使用する用途に合わせて容量を選ぶんだな?

うむ。個人ならベーシックプランで十分なはずだ!
メールサーバーとして使う
メールサーバーとして使う場合は、どのくらいの人数で使うのかによっても必要な容量が変わります。
ユーザーの数だけメールボックスが必要で、そのメールボックスごとに一定の容量を消費します。
社員数が多い企業では自ずと必要量も多くなります。たとえば、1人あたり100MBのメールボックスを社員数50名が使用するとなると、それだけで5GB必要です。
また、どこからでもメールボックスにアクセスできる「IMAP」という受信方式の場合は、サイズがさらに大きくなります。

Webサイトじゃなくてメール用に使うのか……。

うむ。企業ならでは使い方だな。
サーバーの容量が足りなくなる原因
まずは、ファイルサーバーの容量が不足する原因について、見ていきましょう。
データ自体の増加
ICTの発展にともない、これまではペーパーで行っていた業務が、電子化・オンライン化されてきました。
そのことにより、業務効率の改善やコスト削減が進み、業績アップにつながりました。
その一方で、保存されるファイル量は加速度的に増え続けています。
この増え続けるファイルを適切に保存・管理しなければ、サーバーの容量は確実に足りなくなります。

定期的なメンテナンスをしていないと無限に増え続けるな。
データの肥大化
情報化社会である現代において、企業はこれまでのデータベース管理システムでは扱いきれないような膨大なデータを習得・蓄積しています。
そして、この多種多様なデータを収集・分析し、マーケティングや経営判断に生かしています。
今後ますますデータの価値は高まり、なおかつデータは肥大化し、ファイル数は増加していくことになります。そのため、多くの企業ではファイルサーバーの容量不足という問題が慢性的に発生しています。

データの肥大化は企業の宿命だな。
不要データの蓄積
保管されているファイルの中には、重複しているファイルや何年も開かれていないファイルなど、さまざまな不要なファイルがあります。
しかし、コンプライアンス問題の発生を背景として、安易には業務データを消すことができなくなっています。
そのため、不要データは蓄積し、そのうえデータの保存期間は長期化するという悪循環を生んでいます。
データ量の増加と保存期間の長期化が同時進行することで、不要データが蓄積され、ファイルサーバーの容量を圧迫する原因になっています。

完全な悪循環だな……。

うむ。企業にとってサーバーの扱いは重要な課題だ!
サーバーに空き容量がないとどうなる?
次に、ファイルサーバーの容量不足により発生する問題を紹介します。

重要な問題を3つ解説するぞ!
セキュリティリスクが発生する
情報漏洩などのリスクを防ぐためには、ファイルサーバーの適切な管理が大切です。
しかし、サーバーの容量が不足することによって、ファイル管理やバックアップが難しくなるということは、セキュリティリスクが発生するということです。
具体的なセキュリティリスクとして考えられるのは、機密情報の漏洩や個人情報の持ち出しです。 コンピューターウイルスが侵入しやすく、内部の人間が簡単にアクセスできる環境は、サイバー犯罪を誘発します。
リスク対策のためには、適切なサーバーの容量を維持することが重要です。

乗っ取りや改ざんはよく見かけるな。
管理・運用コストが増加する
増え続けるデータを保存するために、多くの企業は新しいストレージを購入したり、サーバーを増強したり、クラウドを利用したりしなくてはならなくなります。
したがって、さらに管理・運用のコストが増加することにもなりかねません。
機器の導入や設置にコストがかかるのはもちろんのこと、維持管理のコストや手間も増えてしまいます。
業務効率が低下する
ストレージ容量の限界状態が続くと、ファイルサーバーのパフォーマンスが低下し、ユーザーは目的のファイルへアクセスするために、より多くの時間を費やすことになります。
また、急なシャットダウンによるデータの紛失や、バックアップ時間の長時間化などのさまざま問題が発生してしまうため、多くの企業にとっては大きな悩みの種となっているようです。
このように業務効率が低下すると、企業の業績にも反映しかねません。

パソコンと同じで容量不足は扱いづらいな。
サーバー容量を増やす方法は?その仕組みとは?
サーバーの容量を増やすにはどうしたらよいのでしょうか。またその仕組みはどうなっているのでしょうか。

早速、サーバー容量の増やし方や仕組みを解説するぞ!
高画質な画像の圧縮
デジカメや、スマホに搭載されているカメラの高画質化によって、解像度の高い画像データがファイルサーバー上にたくさん保存されるようになりました。
ExcelやPowerPointなどのたくさんのファイルから、100MBを超えているファイルの中を確認すると、高画質な画像データが貼り付けられていることが多いです。
この高画質な画像がファイルサーバーの容量を圧迫する原因となっています。

必要性のない高画質な画像は圧縮するといいぞ!
重複や使わないデータの削除
重複データが発生する原因として、各部門で同じ情報を、それぞれのシステムに保存しているということがあります。
また、保存が必要なファイルか否かの判断を先延ばしにし、とりあえず保存しておくということもあります。この重複ファイルをいかに運用の中で削除していくかが課題です。
ファイル保存時には、ファイル名を検索するなどして確認し、重複ファイルは速やかに削除しましょう。蓄積されてしまうと、削除にも時間がかかります。
「ファイルの保管期限」に関するルールを明確にし、そのうえで社内に浸透させることが必要です。

古いデータや使ってないファイルは削除だな。
業務に無関係のデータの削除
社員が個人フォルダを作って、画像や動画を個人的に保存していることがあります。このような、業務に無関係のデータは削除が必要です。
運用ルールとして、原則として個人フォルダは作らないということも明確に示し、社内に浸透させましょう。
サーバーのプラン変更を検討
レンタルサーバーの容量が許容量を超えそうな場合の対策は、サーバーを移行するか、プランを変更して上位プランにするかの2つの方法が考えられます。
プラン変更する場合は、プラン変更の申請が必要です。ただし、レンタルサーバーによっては、プラン変更自体ができないところがあります。
また、プラン変更自体は可能でも、プランの変更時にデータの移行が必要なところもあります。

まずは現状の把握だ。そのうえでベストな方法を検討してくれ!
適した容量のサービスやプランを選ぼう!
レンタルサーバーは、基本機能に加えて付加サービス、料金、容量などが業者によって異なり、無数のサービスが存在します。
自分が必要としているのはどのレンタルサーバーのどのプランなのか、よく検討するようにしましょう。
選ぶ基準としては、用途に合った容量、利用者の多さ、プランの豊富さ、セキュリティの強さ、サポートの充実度、最大稼働率の高さ、料金などが挙げられます。

選ぶ基準はたくさんあるが、今回は容量にフォーカスしたから参考にしてくれ!
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