WordPress専用サーバー比較!普通のサーバーとの違いとは?

レンタルサーバーには「通常サーバー」と「WordPress専用サーバー」があります。
「通常サーバー」でもWordPressはもちろん利用可能ですが、「WordPress専用サーバー」と「通常サーバー」では一体何が違うのでしょうか。

んー、わからん。選ぶ基準とかあるのか?

うむ。「WordPress専用サーバー」の特徴についてメリット・デメリットも踏まえながら解説するぞ!
WordPress専用サーバーとは?

WordPress専用サーバーとは、WordPressを使うことに特化したレンタルサーバーです。
特徴としては、以下の3つが挙げられます。
- すぐにWordPressが利用できる
- WordPress専用にチューニングされている
- パフォーマンスが期待できる

WordPress専用サーバーの特徴を順番に見ていくぞ!
すぐにWordPressが利用できる
WordPress専用サーバーは、普通のサーバーとは違い、WordPressがインストール済み、もしくは簡単にインストールできる機能が標準搭載されています。
また、ドメインやデータベースの設定も不要となっているため、すぐにWordPressを利用することができます。
インストールや設定といった作業が不要となっている点は、特に初めてWordPressを利用する初心者には嬉しい要素といえるでしょう。

そうか、面倒な設定なしで使えるのか
WordPress専用にチューニングされている
WordPress専用サーバーは、WordPress専用にチューニングされているため、速度の高速化はもちろんのこと、サイト運用に便利な機能も標準搭載されています。
専用サーバーだけあってWordPressを利用することに特化したサーバーとなっています。
もちろん普通のサーバーでもWordPressを利用することはできますが、専用サーバーならではの便利な機能を活用できるという点においては、普通のサーバーにはない大きなメリットといえるでしょう。

サイトの表示速度をあげる機能が標準搭載されているぞ!
パフォーマンスが期待できる
WordPressの利用に限定した場合、普通のレンタルサーバーとの最も大きな違いは表示速度の速さです。
WordPress専用サーバーは、専用というだけあってWordPress以外は利用できない場合がほとんどですが、サーバー自体がWordPress向けに特化されているため、WordPressの利用であれば普通のレンタルサーバーより確実に上のパフォーマンスが期待できます。

特にWordPressに特化した仮想マシン「KUSANAGI」が搭載されていると、速さがより顕著になるぞ!
WordPress専用サーバーの比較表

WordPress専用サーバーを一覧で比較できるようにしたから参考にしてくれ!
wpX Speed | カゴヤのWordPress 専用サーバー | Z.comWP | |
---|---|---|---|
最安プラン | W1 | グレード1 | エントリー |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額料金 | 上限1,320円 | 440円 | 836~880円 |
無料期間 | 15日間 | 14日間 | 14日間 |
SSL | 無料 | 無料 | 月額110円 |
容量 | 1GB | 20GB | 10GB |
設置可能数 | 無制限 | 1つ | 5つ |
転送量 | 2.5TB/月 | 無制限 | 15GB/日 |
自動バックアップ | あり | あり | あり |
※価格は全て税込表示
今回紹介するWordPress専用サーバーは、初期費用が無料もしくは低価格なものとなっています。
月額料金も総じて安めで、レンタルサーバーによっては無料期間もあるため、WordPress初心者にもおすすめできるサーバーといえるでしょう。
SSD搭載のため速度も申し分ありません。
SSLや自動バックアップ機能も提供されているため、セキュリティ面やデータの保持という部分にも安心感があります。
容量は全体的に少ない傾向にあるため、容量に物足りなさを感じたらプランを変更して対応するとよいでしょう。
おすすめのWordPress専用サーバー4選
- wpX Speed
- カゴヤのWordPress専用サーバー
- Conoha VPS
- Z.comWP
それぞれのサーバーの特徴について見ていきましょう。
wpX Speed

- WordPress設置数が無制限
- 急なアクセス増にも対応できる「オートスケール機能」
- アカウントごとにサーバーリソース確保
wpX Speedは、国内最速クラスのWordPressの表示速度を誇るクラウド型レンタルサーバーです。
次世代の接続インターフェースである「NVMe」を採用することで、従来の環境に比べ、読み込み速度が16倍以上向上しています。
「オートスケール機能」により、アクセスが急激に増えた際に自動でリソースが多いプランに変更されるほか、アカウントごとにリソースが確保されているため、他ユーザーの利用状況に左右されることなく、常に高速性を損なわない環境を実現しています。
また、明確なメリットとして、WordPress設置数およびMySQL利用可能数が無制限という点が挙げられます。
WordPressを1つしか設置できない専用サーバーが多数を占める中で、設置数が無制限というのは唯一無二の特徴です。
15日間無料でお試しできる!
カゴヤのWordPress専用サーバー

- プラン変更が簡単
- 「KUSANAGI」標準搭載
- モリサワWebフォントが無料で使える
カゴヤのWordPress専用サーバーは、初期費用無料かつ月額440円から始められるレンタルサーバーです。
超高速WordPress仮想マシンである「KUSANAGI」が全プランに搭載されているため、低価格ながらサイト表示の高速化を実現しています。
プラン変更も簡単で、契約途中でもプランを変更できるため、サイトの規模やアクセス状況に合わせて常時、最適なプランにできます。
モリサワが提供しているWebフォント30書体を無料で利用できるため、Webフォントを活用して、読みやすく、美しいサイトを制作できます。
サイト運用に便利な機能も備わっており、PHPのバージョン変更やFTP接続なども柔軟に行えるようになっています。
14日間無料でお試しできる!
Z.comWP

- WordPressかんたんスタート
- 充実の多機能
- 安心の高セキュリティ
Z.comWPは、月額わずか836円から利用可能なレンタルサーバーです。
初期費用は無料となっていますし、14日間の無料期間がある点も魅力です。
インストール不要でWordPressがすぐ利用でき、必要な設定も申し込み完了と同時にセットアップされているため、WordPress初心者でも安心です。
自動バックアップやメール機能など、WordPressを快適に運用するための機能も一通り揃っています。
グローバルサイン製のSSLも月額110円から利用でき、不正ログイン防止機能やIPアドレス制限機能もあるため、セキュリティ面も安心です。
14日間無料でお試しできる!
WordPress専用サーバーのデメリットは?

次に、WordPress専用サーバーのデメリットについても見ていきましょう。
非常に便利なWordPress専用サーバーですが、少なからずデメリットも存在します。

主なデメリットは以下の4つだ!
- サーバーの容量が少なめ
- WordPressの設置数が少なめ
- WordPress以外は使えない
- コスパは良くない傾向にある
サーバーの容量が少なめ
普通のサーバーと比較すると、WordPress専用サーバーはサーバーの容量が少なめです。
レンタルサーバーやプランごとに多少の誤差はありますが、おおむね普通のサーバーの10分の1程度となっています。
文章メインのコンテンツであればそれでも容量としては十分ですが、動画が多めであったりコンテンツ自体が大規模なものになったりする予定なら、普通のサーバーも検討したほうがよいでしょう。

そうか、WordPressに特化した分だけ容量が少なめなんだな・・・
WordPressの設置数が少なめ
WordPress専用サーバーはWordPressの設置数が少なめな傾向にあります。
基本的には1つのみ、多くても5つ程度であることがほとんどです。
唯一、wpX Speedのみ設置数が無制限となっているため、複数サイトの運営を視野に入れている場合はこちらを選択するとよいでしょう。

複数サイトの運用には不向きだな・・・
WordPress以外は使えない
WordPress専用サーバーはWordPressに特化しているため、WordPress以外は使えません。
その分WordPressを利用するうえで便利な機能などは一通り揃っているため、仕方のない点ではあります。
WordPress以外の、例えば「Jimdo」や「EC-CUBE」などのCMSでもサイトを制作する可能性があるなら、普通のサーバーを選択したほうがよいでしょう。

あとから拡張させるのは難しそうだな・・・
コスパは良くない傾向にある
サーバーの容量が少なめである、WordPress設置数が少なめであるという点から、コストパフォーマンスもあまり良いとはいえません。
普通のサーバーであれば、同等の料金ではるかに容量が上の環境を構築できるためです。
WordPress専用サーバーのメリットをよく理解したうえで、専用サーバーか普通のサーバーどちらを選択するか決めるようにしましょう。

サイト運営のスタンスがどっちが良いかの基準になりそうだぞ!
WordPress専用サーバーへ引っ越しは可能?
既に普通のサーバーでサイト運営をしていてWordPress専用サーバーへ移行したくなった場合、WordPressの引っ越しは可能なのでしょうか。
結論からいうと引っ越しはできます。
引っ越しの手順に関しては、サーバーによって必要な作業に差異があるため一概にはいえませんが、大抵のWordPress専用サーバーには簡単に引っ越しができる機能が備わっているため、それほど難しい作業にはならない場合が多いです。
引っ越しをすると環境も大きく変わるため最初は慣れないかもしれませんが、WordPress専用サーバーにはWordPressの利用に向いた便利な機能が多数あるため、そのメリットを体感したい人はぜひ引っ越しを検討してみましょう。
WordPress専用サーバーと普通のサーバーどっちがよい?
Webサイトを制作するうえでWordPress専用サーバーと普通のサーバーでは、どちらを選ぶべきなのでしょうか。

それぞれについて解説していくから参考にしてくれ!
専用サーバー向きの人
WordPressでしかサイトを制作しないという人は専用サーバーがおすすめです。
専用サーバーだけあってWordPressに特化したメニュー構成となっており、豊富な機能もそろっています。
KUSANAGIを導入すれば速度も非常に速くなるため、WordPressを使う環境としては最適といえるでしょう。
また、運営するサイトは1つだけで、コンテンツも小規模なものになる予定の人なら、専用サーバーのデメリットもあまり考慮しなくてよくなるのでおすすめです。
普通のサーバー向きの人
WordPress以外のCMSでウェブサイトを制作したい人は、普通のサーバーを選択しましょう。
専用サーバーではWordPressしか使えないため、他のCMSを使いたくなったら普通のサーバーに引っ越しする必要がでてきます。
また、専用サーバーではWordPressを1つしか設置できない場合がほとんどなので、複数のサイトを運営したい人も普通のサーバー向きです。
用途に応じて使い分けよう
今回は、WordPress専用サーバーについて、普通のサーバーとの比較を交えながら紹介しました。
WordPress専用サーバーはメリットもデメリットも非常にはっきりとしています。
どのサーバーも一長一短なため、サイト制作・運用の目的を明確にして、用途に合ったサーバーを選択するとよいでしょう。

どちらのサーバーが向いているのかは、サイト運営のスタンスで決まるぞ!
※記載内容は現在のサービスと異なる場合があります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。